アイラインアートメイクの失敗例〜失敗する理由と失敗を防ぐポイント
アイライン
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アートメイクは、皮膚に針を刺して色素を入れる施術です。施術方法を聞いた際に「タトゥーと何が違うのだろう?」「アートメイクは安全なの?」と疑問に思った方は多いと思います。そこで、アートメイクとタトゥーの違いについて、患者様からいただいた質問にクレアージュ東京 エイジングケアクリニックのアートメイクスタッフがお答えします。
「はい。アートメイクとタトゥーは施術に使用する器具や手法も違いますが、一番大きな違いは針を入れる深さです。アートメイクは自然な色に近づけ、コンプレックスをカバーすることを重視しているので、皮膚の表皮層という部分に2~3回に分けて少しずつ色を入れていきます。しかしタトゥーは基本的に装飾を目的としているため、薄くならないように表皮層よりもさらに深い真皮層に針を刺して色を入れていきます。そのため、徐々に色が薄くなっていくアートメイクと違い、タトゥーは半永久的に色が残ります」
「アートメイクは医療行為なので、医師か医師の指示を受けている看護師しか施術することはできません。そのため、しっかりとした医療機関でアートメイクを施術すれば問題はないです。しかし、個人が経営するサロンの中には施術する資格を持っていない方がアートメイクを施している場合もあるので、施術後の肌トラブルを避けるためにも気をつける必要があります」
アートメイクとタトゥーは針を用いて皮膚に色を入れる施術である点は同じです。しかしタトゥーは色が半永久的に残るよう皮膚のより深くに針を入れる一方で、アートメイクはタトゥーよりも浅い皮膚の表面部に色を入れるので数年で消えていくという特徴があります。
前述の通り、タトゥーだけでなくアートメイクも医療行為であり、リスクの伴う施術には変わりありません。なので、きちんと資格を保有する医療従事者に施術してもらう必要があります。
過去には、個人で経営するサロンで眉毛やアイラインのアートメイクの施術を受けたところ、炎症や皮膚に消えない傷が残るなどのトラブルの発生例も多く報告されています。また、医療行為であるにも関わらず無資格で施術を行っているサロンを選んだことで、理想とはまったく異なるデザインになり除去施術を受けざるを得なかった人もいらっしゃるのです。
そういったサロンのメニューは、クリニックと比べて安価であることがほとんど。安さに惹かれて施術を依頼すれば、失敗した際の除去施術に時間とお金がかかるどころか、大切なお顔に消えない傷がついてしまうかもしれません。
したがって自身がアートメイクを検討する際は、適切な価格で施術を行っている信頼できる医療機関をお選びください。ホームページを確認したり、「医師免許や看護師免許を持っているか?」を確認したりするだけでなく、利用者の本音を見つけやすい口コミサイトを活用するのもおすすめです。
「アートメイクよりも深い位置に色を入れるタトゥーは、皮膚のハリを維持する弾性繊維(コラーゲン)や膠原線維(エラスチン)を傷つける恐れがあります。その他にも内出血や感染症といったトラブルの発生も注意が必要です」
つまり、タトゥーよりもアートメイクの方がトラブルが発生するリスクは低いです。しかし前述したように、アートメイクも医療行為の一環であり、トラブルのリスクがゼロではないことは認識しておいてください。
「施術箇所によって痛みの程度は異なりますが、毛抜きで毛を抜いた時の痛みを想像していただければ分かりやすいかもしれません。チクチクとした痛みはありますが、レーザー脱毛よりも痛みが少ないと感じる方が多いです。塗布麻酔などもありますので、痛みに弱い方も安心して施術を受けていただきたいです」
医療行為であるアートメイクについての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
前述の通り、アートメイク時の痛みについては、毛抜きで眉毛を抜く時や、脱毛をする時の痛みに例えられることがあります。施術が始まるまでに麻酔が効いているかを確認したり、施術中に麻酔が切れてきたと感じたらすぐに医師に報告することで、施術中の痛みを和らげることができます。
一方、タトゥーの痛みは、シャーペンやカッターで肌を削られている感覚に例えられることが多いです。実際、肌を深めに傷つけているので、かなりの強い痛みが想像できると思います。タトゥーと比較すると、アートメイクは痛みがかなり少ないです。
アートメイクの施術の痛みについてこちらでも詳しくご紹介しておりますので、ぜひご確認ください。
「タトゥーをしたい方とアートメイクをしたい方では、目的や動機は異なると思いますが、アートメイクの利点は、リタッチして変更や維持をしながらナチュラルに素顔の美しさを引き立てることができるところ。そのため、年齢や流行に合わせた美しさを手に入れたいと考えている方にアートメイクをおすすめしたいです」
アートメイクは、忙しくても美をキープしたい女性の味方。施術すれば、1人1人に合わせた黄金比率の眉毛や、アイライン、色づきリップを持続させることができます。
つまり、素顔の美人力アップを求める方には、ぴったりの手法なのです。タトゥーと同じようなものだからといって拒絶していた方にこそ、タトゥーとの違いを知ることで、アートメイクの魅力を感じていただければと思います。
眉毛のアートメイクのメリットについてまとめた記事がありますので、気になる方はぜひご覧ください。
アートメイクとタトゥー、それぞれのリスクや痛みの違いについて解説しましたが、もう一度その違いをおさらいしましょう。違いをしっかり把握することでアートメイクに対する不安が解消され、安心して施術を受けられます。
タトゥーはファッションの1つと捉え、腕や脚にデザイン性のある柄や絵を入れる方が多いです。一方アートメイクの場合は、メイクの手間を省き、薄い眉毛や小さな目元など、顔のパーツの悩みを解決できる手段のひとつです。
自分自身の素顔をより美しく魅せる目的と、絵や柄をはっきりさせファッションとして装飾する目的が、アートメイクとタトゥーの大きな違いになります。
アートメイクでは顔に施術をするので、自然に仕上がるよう皮膚の表皮層にしか針を刺しません。それに対し、装飾として肌に入れるタトゥーは、色素が薄くならないように真皮層に針を深く刺します。
そのため、アートメイクと比べるとタトゥーは皮膚トラブルのリスクや、実際の施術中の痛みなどが大きくなります。
アートメイクは、半永久的に残り続けるタトゥーと違って2〜3年ほどで薄くなってくるので、デザインが気に入らない時や変更したい時に、修正を行うことができます。
タトゥーのように「一生色やデザインが残る」と言われると、かなり重い決断に感じられますが、アートメイクはその点でタトゥーよりも気軽に挑戦できるでしょう。
▶︎【画像付き】眉毛アートメイクのデザインから施術後まで解説!
タトゥーをしていると、プールや銭湯に入ることをお断りされる場合もありますが、アートメイクは自分自身の素顔を引き立てるだけなので、拒否されません。
またプールなどに入る場合も、理想的な眉毛やアイライン、唇をキープできるので、濡れることを躊躇わずに楽しめるでしょう。
しかし、いくらアートメイクとタトゥーに違いがあるといっても、体に針を刺すという点でトラブルのリスクがあることは同じです。施術を検討する際には、値段や手軽さだけではなく、しっかりとした医療技術と実績のある医療機関を選びましょう。