アイラインアートメイクの失敗例〜失敗する理由と失敗を防ぐポイント
アイライン
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末広二重は、日本人に多い二重。目頭の二重幅が狭いため、クールですっきりとした印象を与えます。一方、目が小さく見えることを気にしている方も多く、試行錯誤しながらメイクで平行二重に近づけようとする方も少なくありません。
しかし、まぶたの構造を無視したメイクを施せば仕上がりが不自然になるため、個性を活かしたメイクを行うことが大切です。
今回は、末広二重の人が持つ悩みと併せて、ピッタリなメイク方法をご紹介します。末広二重を活かしたメイクができないという方は、ぜひご一読ください。
日本人はパッチリした平行二重に憧れる傾向にありますが、どのタイプのまぶたにも魅力があり、反対にウィークポイントも存在します。
一重は、まつ毛の根元がまぶたの脂肪によって隠れてしまい、見えなくなっている状態の目元を指します。
そんな一重に対し「目が小さく見える」「普通にしていても睨んでいると思われる」など、マイナスな印象を持っている方は多いのではないでしょうか。たしかに、二重に比べてまぶたさが下がっているように見えるため、上述したような印象を与えることはあります。
しかし、一重だと切れ長ですっきりとした目元になるので、クールで知的な印象を与えることができます。女性であれば長めのアイラインを引くことで、エキゾチックな雰囲気を演出することも可能です。さらに、和服が似合うという日本人特有のメリットも一重ならではです。
末広二重は、目尻に向かって二重の幅が広くなっている目元のことを指します。目頭の二重幅が狭いので、目が大きく見えるというよりは、自然ですっきりとした印象になります。
また丸みを帯びた目元になるので、若々しくてかわいらしい印象を与えられるほか、いくつになっても老けて見えにくいのが特徴です。さらに、末広二重は日本人に多い目元であることから、凹凸が少ないさっぱりとした顔立ちの日本人になじみやすいといわれています。
なお、末広二重の種類のひとつに、二重幅が狭く二重のラインがまぶたの脂肪に隠れている「奥二重」があります。基本的にはクールな印象になりますが、一重と二重、両方の特徴を兼ね備えているので、二重幅によって印象が変化することがあります。
平行二重は、目頭から目尻にかけて二重幅がほとんど同じ目元のことを指します。目の周りの皮膚が薄いことから、シワやクマができやすいという弱点はあるものの、眼球が見える範囲が広いことから目が大きく見えるほか、華やかさを演出することも可能です。
二重幅によって細かな印象や見た目は異なり、二重幅が狭い場合は上品で大人っぽく落ち着いた印象になり、二重幅が広い場合はハーフのようなはっきりとした顔立ちになります。
かわいらしさとクールさを併せ持つ末広二重ですが、二重幅が狭いためメイクをする上で困ることがいくつかあります。具体的にどのような問題があるのか、以下にてご紹介します。
平行二重への憧れから二重美容液などで二重のラインを定着させる人もいますが、末広二重は目頭側の二重のラインが蒙古ひだの内側にあるため、無理やり二重のラインを作ると不自然な見た目になる可能性があります。
加えて末広二重のまぶたは、まぶたを持ち上げる力が弱いという特徴があります。強制的に形を変えたり二重のラインをつけたりしても、まぶたがきれいに持ち上がらないため、眠そうな印象の目元になるのです。
末広二重は目頭の二重幅が狭いため、アイライナーが引きにくいという特徴があります。仮にアイライナーを引く際、二重の幅を塗りつぶしてしまうと、ぱっちりした末広二重でも一重や奥二重のように切れ長な目に見えてしまいます。また、二重のラインとまつ毛が生えているラインが近すぎると目が小さく見えることもあるため、アイラインを引く際はバランスに注意が必要です。
このほか、目頭部分に切り込み風のラインを入れ、欧米人のように大きくて切れ長な目に見せるメイク法「目頭切開ライン」も、末広二重の場合は高度なテクニックが必要になります。
末広二重は、目頭部分の二重のラインが蒙古ひだと重なっているため、時間が経つと目頭に引いたアイラインがにじんでしまいます。そのため目頭側にはアイラインを引かず、黒目と目尻に重点を置いてメイクをしましょう。
なお、どうしても目頭にアイラインを引きたいという方は、できる限り細く引くように意識しましょう。
末広二重の場合、暖色系のアイシャドウをメインに使用すると全体的に目元が重く見えます。眠そうな印象を持たれたり、目が腫れていると勘違いされたりすることもあるため、まぶたが締まって見える寒色系や肌なじみがいいブラウン系を使用しましょう。
なお、どうしてもオレンジなどの暖色系を使用したい場合は、パールが入った透明感のあるものを選ぶと腫れぼったさが軽減されます。
ビューラーは目を大きく見せるのに効果的ですが、末広二重の場合、まつ毛を上げすぎると二重の幅が狭くなるため、奥二重に見えることがあります。ビューラーを使用する際は二重幅が狭い目頭側は控えめにし、黒目あたりから上げるように意識してみてください。
今回は、日本人女性に最も多いといわれている末広二重にピッタリのメイク方法をご紹介します。
アイシャドウを入れる際のポイントは、目頭には薄い色を入れ、目尻には濃い色を入れることです。
まずは、アイホール全体に淡く色を入れていきましょう。このとき、アイシャドウの色には、メイク初心者でも使いやすく肌に馴染みやすいブラウン系を選ぶのがおすすめです。
目尻には、ダークブラウンやブラックなど、アイホール全体に入れた色よりも濃い色を入れていきましょう。黒目の上から目尻にかけて、指でポンポンと叩くようにして軽く乗せていくのがポイントです。このとき、アイシャドウで二重のラインを潰してしまわないよう注意してください。
末広二重のメイクでは、下まぶたにもアイシャドウを入れることが大切です。
目頭から黒目の下にかけて、ベージュやピンクベージュ、ホワイトなどの明るい色のアイシャドウを入れましょう。明るく華やかな印象にすることで、さらにぱっちりとした目元を演出できます。
アイラインを入れる際のポイントは、まつ毛の生え際ギリギリのところに細く入れることです。目頭から目尻にかけて、同じ細さでスーッと伸ばしていきましょう。「アイラインを引くのが苦手」という場合は、目尻のみに引いても問題ありません。
アイライナーの色は、ブラウン系が最適です。ブラックだと、アイラインの入れ方によっては余計に目を小さく見せてしまうことがあります。ブラウン系のアイライナーを使って、ナチュラルメイクに仕上げましょう。
なお、アイラインの引き方によって人の印象は大きく変わり、目尻を跳ね上げさせるとセクシーな印象に、目尻を下げるとかわいらしい印象に仕上がります。ぜひ参考にしてみてください。
目を大きく見せようとまつ毛をグッと上げる方もいるかもしれませんが、末広二重の場合、それはあまり望ましくありません。なぜなら、二重のラインにまつ毛が重なり、却って目が小さく見える可能性があるためです。まつ毛は緩めに上げることを心がけましょう。
マスカラは、ナチュラルに仕上がるブラウン系、かつロングタイプがおすすめです。アイシャドウ・アイライン・マスカラと同じ色味で合わせることで、統一感のあるきれいな仕上がりになります。
末広二重はメイクが難しく、特にアイラインは入れる場所を間違えると一重や奥二重に見えたり、目頭の部分がにじんだりします。しかし、アイラインのアートメイクを入れておけば毎日のメイクがぐっと楽になります。
アートメイクを入れる際は、自然に見えるナチュラルなデザインがおすすめです。目を大きく見せるためにアイラインを太めに入れるとすっぴん時に違和感が出ますし、アイラインを目尻よりも長く入れたり跳ね上げたりすると、加齢によってまぶたが垂れたときに目尻のラインが下がって見える可能性があります。アートメイクだけでアイメイクを完成させるのではなく、メイクと組み合わせられる程度に控えめに入れるようにしましょう。
理想の目元を手に入れたいけどアイラインが苦手、末広二重に悩んでいるという方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。
末広二重整形後の方はこちらもぜひご確認ください。
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