女性なのに前髪がはげるのはなぜ？原因・対策・隠し方について

「前髪が禿げてきた気がする・・・」
このようなお悩みを抱える女性は多くいらっしゃいます。女性なのに薄毛？と思われるかもしれませんが、実は女性の薄毛に悩んでいる方は年々増えているのです。ここでは、女性の前髪が薄くなる2つの脱毛症についてお伝えします。

FAGA（女性男性型脱毛症）

・頭頂部から全体的に髪の毛が抜ける
・髪の毛が細く短くなる
・頭部全体が薄くなり頭皮が透けて見える
FAGAは女性男性型脱毛症と呼ばれる脱毛症です。男性に多い脱毛症はAGA（男性型脱毛症）ですが、その女性版とイメージするとよいでしょう。主にホルモンバランスの乱れが原因で、進行性のため治療が必要です。

牽引性脱毛症

・抜けた髪の毛の根元に白いものがついている
・分け目や生え際などが部分的に薄くなっている
・いつも同じ髪型をしている
・髪の毛を結ぶことが多い
牽引性脱毛症は頭皮への負担が原因で前髪の生え際が後退してしまう脱毛症です。例えば、ポニーテールなど髪の毛を引っ張るような髪型は牽引性脱毛症を起こしやすいといえます。毎日同じ髪型の人や、髪の毛をきつく結んでいる人は注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

年齢を重ねると体内の女性ホルモン分泌量は減少していきます。女性ホルモンにはハリ・ツヤのある健康的な髪の毛を維持する働きがあるため、分泌量の減少によって髪の毛が細く弱々しくなってしまうのです。
また、女性ホルモンの分泌量が減ると相対的に体内の男性ホルモンが多くなってしまいます。この男性ホルモン「テストステロン」は、頭皮に存在する「5αリダクターゼ」と結合することで悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」を発生させます。ジヒドロテストステロンは髪の毛の成長を阻害するため抜け毛が増えてしまうのです。
このように、女性ホルモンの減少によってホルモンバランスが乱れることでFAGA（女性男性型脱毛症）を引き起こします。

生活習慣の乱れ

・過度の飲酒
・喫煙
・運動不足
・睡眠不足
・偏った食生活
上記のような生活習慣の乱れはFAGA（女性男性型脱毛症）に繋がります。アルコールを分解する際に髪の毛に必要な栄養素を消費してしまうため、過度な飲酒は薄毛の原因となります。また、喫煙や運動不足によって血行が悪くなると髪の毛に十分な栄養が届きません。さらに、睡眠不足は髪の毛の育成に欠かせない成長ホルモンの分泌を妨げ、偏った食生活は髪の毛の成長に必要な栄養素を取り入れることができません。
規則正しい生活習慣は、健康的な身体を作るだけでなく髪の毛にもよい影響を与えるため、薄毛を予防するためには日々の生活を見直すことが重要です。

ストレス

ストレスは自律神経（交感神経と副交感神経）のバランスを乱す原因となります。自律神経のバランスが乱れると血管が収縮してしまい、髪の毛の成長に必要な栄養素が十分行き渡らなくなります。その結果薄毛を引き起こしてしまうのです。

誤ったヘアケア

誤ったヘアケアを続けていると、頭皮に負担が蓄積してしまいます。例えば、1日に何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりすると、頭皮に必要な皮脂を過度に落としてしまい、頭皮環境を悪化させてしまいます。ヘアケアは毎日の積み重ねのため、薄毛が気になる方はいつものヘアケアを見直してみましょう。

いつも同じヘアスタイル

牽引性脱毛症は頭皮ダメージが原因で起こります。毎日髪の毛を結んでいると頭皮が引っ張られ、少しずつ負担が蓄積していき薄毛を発症してしまうのです。特に強い力で引っ張られる前髪の生え際は薄くなりやすいため、髪をおろすなど頭皮への負担が少ないヘアスタイルを取り入れましょう。

頭皮に負担の大きいヘアスタイル

お団子ヘアなどは髪の毛をきつく結ぶ必要があるため、その分頭皮への負担も大きくなります。髪を結ぶことが多い方は、できるだけきつい結び方ではなく、ゆるく結ぶヘアスタイルにしましょう。お団子ヘアなどの強い力で結ぶヘアスタイルは頻度を減らすほうが安心です。

髪の毛の乾かし方を変える

前髪はげを隠すためには、分け目がぱっくり分かれないようにするのがポイントです。分け目が目立つとその分前髪の薄さも強調されてしまいます。前髪の根元を左右に動かしながらブローすることで分け目がぱっくりと分かれず、前髪の薄さもカモフラージュしてくれます。

ヘアスタイルを変える

薄くなってきた前髪を隠すためには思い切ってヘアスタイルを変えるのもおすすめです。

無造作な前髪カット

前髪を無造作にざく切りすることで、少ない毛量でも自然な前髪に見えます。作りすぎない前髪がおしゃれに見えるのもポイントです。

ベリーショート

ベリーショートはトップとサイドのボリューム差が減り、前髪の薄毛も目立たなくなります。また、ベリーショートは前髪があるとバランスが崩れてしまうため、前髪が薄い方におすすめの髪型です。

前髪を伸ばしたボブ

思い切って前髪を伸ばして分けると、前髪の薄さが目立ちにくくなります。前髪が立ち上がるようにブローすればよりおしゃれに見えるでしょう。

ヘアアクセサリーを使う

髪の毛を切るのは抵抗があるという方にはヘアアクセサリーがおすすめです。ヘアバンドやカチューシャをつけたり、ヘアピンを使って編み込んだりすることで前髪はげが気にならなくなります。

生活習慣を改善する

薄毛の対策としてはじめに取り組みたいのが生活習慣の改善です。健康的な髪の毛を育むためには日々の習慣が鍵を握っています。食生活・睡眠・運動の3つを意識して見直しましょう。

食生活

・1日3食バランスよく食べる
・特にたんぱく質、ミネラル類（亜鉛）、ビタミン類を積極的に摂取する

睡眠

・成長ホルモン分泌を妨げないよう夜ふかしをしない
・十分な睡眠時間を確保する
・寝る直前のスマートフォンやパソコンの使用は避ける

運動

・頭皮の血行をよくするために適度な運動をする
・おすすめはウォーキングなどの有酸素運動
・一駅分歩く、階段を使うなどの工夫もおすすめ

ストレスを解消する

ストレス解消は血行促進につながるため、自分なりのストレス解消方法を見つけておきましょう。買い物やカラオケなど、手軽にできるものならこまめにストレスを発散できます。また、薄毛について一人で悩むとストレスが溜まるので、専門のクリニックなどで相談するのもおすすめです。

ヘアケアを見直す

自己流のヘアケアはかえって頭皮環境を悪くしてしまう原因になります。特に下記の点に注意しましょう。
・シャンプーやリンスはしっかりとすすぐ
・洗浄力の強すぎないアミノ酸系のシャンプーを使う
・自然乾燥は雑菌が繁殖するのでドライヤーできちんと乾かす

頭皮ケアを取り入れる

お風呂で髪を洗った後、頭皮マッサージや育毛剤を取り入れるのもよいでしょう。頭皮マッサージは頭皮の血行をよくするため、前髪の薄毛の改善に効果が期待できます。また、育毛剤はドラッグストアでも購入できるため、手軽に取り入れられる頭皮ケアです。ただし、育毛剤は髪の毛を生やすわけではなく、髪の毛が育ちやすい環境を整えるために使用するため、髪を生やしたい方はクリニックで処方してもらえる発毛剤を使うとよいでしょう。

いつもと違うヘアスタイルにする

いつもと違うヘアスタイルにすることは牽引性脱毛症の対策になります。頭皮の負担を減らすためにも髪は結ばず、ダウンスタイルを楽しむようにしましょう。

薄毛専門クリニックで医師に相談する

「前髪を生やしたい」という方は、薄毛治療専門クリニックに相談するのがおすすめです。薄毛治療専門クリニックでは、患者様の前髪が薄くなっている原因を見極め、お一人おひとりにあった治療方法を提案してもらえます。抜けてしまった前髪も再び生えてくる効果が期待できるため、しっかりとした変化を求める方は、薄毛治療専門クリニックで医師に相談してみましょう。