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女性の薄毛コラム
女性特有の薄毛FAGAの原因と治療法は?
薄毛といえば、AGA(男性型脱毛症)が有名で、男性特有の悩みと思われがちです。しかし、女性にも特有の薄毛症状「FAGA」に悩んでいる人が増加しています。そこで、FAGAの具体的な症状や原因、その治療法について解説します。
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック 院長
浜中 聡子
(はまなか さとこ)
経歴
Master of science (M.Sc.),
Preventive, Anti-Aging & Regenerative Medicine, Dresden International University (DIU)
国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医 Board Certified, Post-Univercity Education in Anti-Aging Medicine Specialization (AAMS)
米国抗加齢医学会(A4M)専門医 Board Certified, American Board of Anti-Aging Regenerative Medicine (ABAARM)
米国先端医療学会(ACAM)専門医 Board Certified, Chelation Therapy (CCT)
日本抗加齢医学会専門医
日本精神神経学会専門医・指導医
一般社団法人日本総合病院精神医学会認定 一般病院連携精神医学専門医・指導医
日本医師会認定産業医
NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問
クレアージュの“クリニック処方”
ミノキシジル発毛剤治療
このような症状の方にオススメです。
- 最近髪のハリ・コシ・ボリュームが少なくなってきた。
- 市販の育毛剤・発毛剤で効果が出ない。
- 頭皮の地肌が目立ってきたような気がする。
外用薬(ミノキシジル・アルプロスタジル)
月額 16,500円(税込)
FAGA(女性における男性型脱毛症)とは
男性の脱毛症であるAGAでは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という還元酵素の働きによって、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という、より強い作用を持つ男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロンは、髪の毛にとってマイナスに働き、毛根の基底部にあり毛細血管から栄養素を取り込む毛乳頭を萎縮させ、髪の毛の元となる毛母細胞の成長を抑制してしまいます。
これに対して「FAGA」は、Female Androgenetic Alopeciaの略で、日本では「女性における男性型脱毛症」と呼ばれています。女性の体の中にも男性ホルモンであるテストステロンは存在しますが、その血中濃度は男性のおよそ20分の1と少なく、また髪を成長させる役割を持つ女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」の分泌も活発です。しかし、加齢などの原因でエストロゲンの分泌量が減ると、相対的に男性ホルモンが優位になり、薄毛や抜け毛につながってしまいます。これがFAGAの原因です。
FAGAとAGAのメカニズムの違い
FAGAとAGAでは、脱毛のメカニズムが異なります。AGAは、治療をせずに症状を放置しておくと毛髪が完全に抜けてしまう場合があることや、ジヒドロテストステロンが多く存在する頭頂部や髪の生え際が局所的に薄くなるという特徴があります。
ところがFAGAでは、女性ホルモンの分泌量の低下がおもな原因です。女性ホルモンの分泌量が減っても一定の量は分泌され続けるため、はげ上がるということはありません。1本ずつの毛髪が細くなって全体のボリュームが少なくなり、頭髪全体が薄くなる状態が、頭頂部を中心に進行していきます。
FAGAにつながるエストロゲンの分泌量が低下する原因
FAGAは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下することで起こりますが、その分泌量を低下させる原因には次のようなものがあります。
加齢による女性ホルモンの減少
エストロゲンには、毛髪の成長を促したり、成長期を持続させたりする働きがあるほか、体内でコラーゲンの生成を促し、髪にハリやコシを出す働きもあるとされています。これまで解説してきたように、加齢により女性ホルモンの分泌が低下すると、これらの働きが弱まってしまいます。
さらに、女性ホルモンが減少すると相対的に男性ホルモンが優位になることで、AGAの発症のメカニズムと同じことが起こります。こうしたしくみから、FAGAは更年期以降の女性に多く発症する特徴があります。なお、女性ホルモンは、20代後半をピークに減少しますので、早い段階でホルモンマネジメントをすることが大切です。
自律神経の乱れ
過度なストレスや睡眠不足などにより自律神経が乱れると、ホルモンバランスも乱れ、血管が収縮して血流が低下してしまうことがあります。それにより、女性ホルモンの分泌も低下し、毛髪の成長に必要な栄養が頭皮まで届きにくくなるなどして、抜け毛や薄毛につながる可能性も考えられます。
FAGA以外にもある女性の薄毛の症状脱毛症
FAGA以外でも、女性の脱毛症はあります。それらの症状も理解しながら、自分がFAGAであるのかどうか、よく確認するようにしましょう。FAGA以外の薄毛症状には、次のようなものがあります。
・円形脱毛症
円形脱毛症とは、コインの形のように円形に脱毛する突発性の脱毛症です。疲労や感染症などの肉体的・精神的なストレスによって免疫機能に異常が発生する自己免疫疾患とされ、老若男女を問わず、誰でも発症する可能性があります。放置してお自然治癒する場合もありますが、大きく広がったり再発をくりかえしたりする場合は適切な治療が必要です。
・牽引性脱毛症
牽引性脱毛症とは、髪型を変えずにいつも分け目が同じだったり、ポニーテールなどの髪型で常に髪を引っ張っていたりすることで、継続的に頭皮・毛髪に負担をかけることで起きる脱毛症です。ヘアスタイルを変えるなど、毛髪や頭皮の負担を減らすことで、予防したり症状を改善したりすることができます。
・分娩後脱毛症
妊娠中は女性ホルモンの量が増加し、ヘアサイクルでいう「成長期」が維持されるため抜け毛が減りますが、出産後はホルモンバランスの変動により成長期を維持してきた毛髪が一斉に「休止期」に入ってしまうため抜け毛が増えます。出産後に抜け毛が目立つという人が多いのはそのためです。分娩後脱毛症は多くの場合、一時的な現象で半年~1年ほどで改善しますが、高齢出産や多胎出産などハイリスク出産である場合、産後の回復も遅い傾向にあります。
・頭皮トラブルによる脱毛症
頭皮トラブルによる脱毛症は、脂漏性皮膚炎などで頭皮のフケの量が過剰になることなどが原因です。フケが毛穴をふさいで炎症を起こし、髪の成長が妨げられます。
FAGAの治療法
加齢がおもな原因と考えられるFAGAは、セルフケアだけで緩和させることは難しいといえます。専門のクリニックで正しい治療をすることが緩和への一番の近道です。
・外用薬
FAGAの治療には、日本皮膚科学会も推奨している「ミノキシジル」が用いられます。ミノキシジルは、1970年代に高血圧に対する降圧薬として開発された薬ですが、血圧を下げる効果のほか、全身の体毛が増えるという副作用があることがわかりました。元々は副作用だった「多毛」に着目し、あらためて患部に塗布する外用薬として再開発され、現在に至っています。直接頭皮に塗布することで頭皮局所の血流が改善し、発毛効果がもたらされます。
・内服薬
医療用に用いられている高濃度のサプリメントやホルモンを調整する内服薬を使用します。用いられる内服薬は多々あるため、一人ひとりの症状に合わせて処方されます。
FAGAによる薄毛の悩みは気軽に医師に相談を
女性の薄毛のおもな原因は、女性ホルモンの減少や血流の低下です。そのほかにも、栄養バランスの乱れ、誤ったヘアケア、質の悪い睡眠、過度のダイエットなどさまざまな要素が絡み合って起こります。正しい治療のためには、薄毛の原因を知る必要があります。薄毛に悩んでいる場合には、専門の医師に相談するのが改善への近道です。
クレアージュ東京では、内服薬と外用薬を組み合わせて、一人ひとりに合わせたオリジナルの処方を行っています。これらのパターンは、クレアージュ東京をはじめとするヘアメディカルグループ全体で190万人を治療してきた実績から導き出されたものです(※)。
頭髪に関して不安をお持ちでしたら、クレアージュ東京などの頭髪治療専門のクリニックで診察を受けてみてはいかがでしょうか。
※1999年から2017年のヘアメディカルグループ延べ患者数