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女性の薄毛コラム
アピアランスケアとは?がんやがん治療による見た目の変化と対処方法をご紹介

がんやがんの治療によって生じた脱毛などの「外見の変化」は、簡単に受け入れられるものではありません。その困難な状況の中で折り合いをつけ、患者様が少しでも自分らしく生きていけるよう支援するのが「アピアランスケア」です。
この記事では、アピアランスケアとは何か、がん治療による見た目の変化とその対処法について、女性の頭髪専門として25年患者様と向き合ってきたクレアージュでできる「アピアランスケア」にも触れながら解説いたします。
監修医情報

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック 院長
浜中 聡子
(はまなか さとこ)
経歴
Master of science (M.Sc.),
Preventive, Anti-Aging & Regenerative Medicine, Dresden International University (DIU)
国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医 Board Certified, Post-Univercity Education in Anti-Aging Medicine Specialization (AAMS)
米国抗加齢医学会(A4M)専門医 Board Certified, American Board of Anti-Aging Regenerative Medicine (ABAARM)
米国先端医療学会(ACAM)専門医 Board Certified, Chelation Therapy (CCT)
日本抗加齢医学会専門医
日本精神神経学会専門医・指導医
一般社団法人日本総合病院精神医学会認定 一般病院連携精神医学専門医・指導医
日本医師会認定産業医
NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問
クレアージュの“クリニック処方”
ミノキシジル発毛剤治療

このような症状の方にオススメです。
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外用薬(ミノキシジル・アルプロスタジル)
月額 16,500円(税込)
アピアランスケアとは?
アピアランスケアとは「がんやがん治療によって外見に変化が生じる患者様の精神的なストレスを減らし、その人らしい社会生活を送れるように支援すること」です。
例えば、抗がん剤の副作用で脱毛が起きた場合に、ウィッグを使用することは比較的想像しやすいでしょう。これもアピアランスケアの一つです。まずはアピアランスケアについて詳しく見ていきましょう。
がん患者の「外見の変化によるストレスを緩和するケア」
がんの治療によって生じる外見の変化には、薬物療法や放射線治療による脱毛、皮膚の変化、手術によってできる創傷などがあります。
実際にはこのような外見の変化があっても、仕事や学校、買い物に行くといった普段の生活を送ることは可能です。しかし、今までの自分と違う見た目に「自分らしくない」「人前に出たくない」「病気だということが周りに分かってしまうのでは」といった不安を抱く方は多く、外見の変化を受け入れることはそう簡単ではありません。
こういったストレスを緩和させるためにアピアランスケアがあるのです。アピアランスケアは患者様の気持ちを軽くし、自分らしく過ごせることに繋がります。
目標は「今まで通りの生活を送ること」
がんやがん治療による外見の変化を受け入れたり乗り越えたりすることで、患者様が自信を持って自分らしい社会生活を送ることが目標です。
また、患者様が自分の外見に関するケアや対策を自由に選択できるようにし、自己決定権を持ってもらうことも目標の一つといえるでしょう。
つまり、身体的な治療に加え、心理的・感情的な面にも配慮し、患者様の全体的な健康をサポートすることがアピアランスケアの目標なのです。これにより、患者様が治療中や治療後も安心して自分らしく過ごせる環境を提供します。
外見の変化がもたらす精神的なストレスとは
がんの治療には、さまざまなストレスが伴います。身体的な痛みや吐き気などに加え、脱毛や乳房切除など外見の変化も患者様にとって大きな精神的ストレスです。
こうした外見の変化が必ずしも「がん」であることを示すわけではありませんが、当事者にとっては、鏡を見て自分が「がん患者」であることを意識せざるを得ず「もう今までの自分には戻れない」と苦しい思いを抱える原因になります。
そして、外見の変化に対するストレスは他人の視線や反応にも大きく影響されます。例えば、見た目からがんだと分かり「周囲から過度な気遣いを受けるのではないか」「仕事の昇進や昇格に悪影響が及ぶのではないか」といった不安は、精神的な負担をさらに増やすことになるでしょう。
このような精神的ストレスが積み重なった結果、友人や家族との関係が疎遠になり、職場や学校での社会的なつながりを避けるようになることもあるのです。
アピアランスケアの基本は「正しい情報を得ること」
がんやがん治療による外見の変化について正しい情報を得ることは、自分に起こりうる症状に誤った認識を持たないようにしたり、不安を抱かず前向きにケアを取り入れたりするために欠かせません。
例えば「抗がん剤や放射線治療を行うと必ず脱毛が起こる」と誤解している方は非常に多いのではないでしょうか。
しかし実際は、抗がん剤を使用しても絶対に脱毛が生じるわけではなく、脱毛の程度は軽い薄毛からほとんどの頭髪が抜ける場合までさまざまです。また、放射線治療では放射線を当てた部位にのみ脱毛が発生するため、乳房、消化器、手足に照射する場合は頭髪への影響は見られません。
患者様ががん治療に対する誤った認識を持っていることで、治療前に慌ててウィッグを準備したり、治療に消極的になったりすることも考えられます。
がん治療には、手術療法、放射線療法、薬物療法などがあり、どれを行うかで外見に生じる変化も異なります。そこで重要なのが、「同じ薬剤でも使用頻度や投与量によって症状が違う」という情報を得ることです。
治療が決まった際には、まず主治医や看護師、薬剤師などの医療スタッフに、自分が受ける治療でどのような外見の変化が予想されるかを確認しましょう。
アピアランスケアの対象となる方
アピアランスケアの対象となる方は、がんやがん治療の影響で外見の変化が生じた患者様です。この変化は、がんそのものや治療の結果として体の表面に現れるものであり、その程度は問われません。
また、外見の変化が原因で、身体的、心理的、社会的な困難に直面し、本人がその状況にストレスを感じていることも対象の条件です。具体的には、外見の変化が引き起こす自己イメージの変化や、社会的関係性の変化によって自分らしさを失ったり、社会との関わりが難しくなったりすることで感じるストレスを指します。
クレアージュで受けられるアピアランスケア
当院では、がん治療に伴う髪や眉毛、まつ毛などの脱毛を改善または目立ちにくくする方法として、発毛治療とメディカルアートメイクを行なっております。
【発毛治療】
発毛治療は外用薬や内服薬を中心に治療を行うもので、患者様自身の髪を取り戻すことが目的です。
当院の具体的な治療方針としては、なるべく体に負担がかからないよう薬の使用を最小限にとどめ、その代わり高濃度の発毛外用薬をメインに使用します。
高濃度外用薬には5種類の薬を用意し、患者さまの症状や悩みの程度に応じて適したものを処方いたします。もちろん、治療中に薬の濃度を調整することも可能です。
また、抗がん剤治療の影響で皮膚が敏感になっている場合には、頭皮用の保湿剤を併用するなど、安全性に十分配慮しながら治療を進めていきます。
【メディカルアートメイク】
メディカルアートメイクとは、皮膚の表層に針(ニードル)を使用して色を入れる施術です。がん治療などで失われた部分や傷跡に対し、医療アートメイクを通じて外見の変化によるストレスの軽減を目指します。
アートメイクを行う業者の中には無資格者が施術をするといった悪質なサロンもありますが、アートメイクは針を使った施術であるため、必ず医師や看護師などの医療従事者が施術を行う必要があるのです。なお、当院のメディカルアートメイクは、医療資格を持ち施術経験を積んだ看護師が行います。
眉毛の脱毛
抗がん剤治療を行った方の中には、頭髪だけでなく眉毛にも脱毛の副作用が見られることがあります。眉毛は顔の印象に大きく影響するパーツであり、眉毛があるとないとでは人相も大きく変わってくるでしょう。
もちろん化粧で眉毛を描くという選択肢もありますが、脱毛の程度が大きくガイドラインとなる毛がない場合は、ゼロから眉毛を描かなければなりません。そのため、眉毛をどこに描けばいいのかわからなくなったり、左右で大きくズレたりすることもあり、これが毎日続くだけでも心理的なストレスになってしまうのです。
当院ではこのような患者様に、眉毛をアートメイクで表現することをご提案しております。メディカルアートメイクをされる場合は、抗がん剤治療を始める前に施術しておくことをおすすめしていますが、主治医の許可があれば治療中にもアートメイクを行うことが可能です。その際は、脱毛以前の写真などを参考に患者様らしい眉毛を再現いたしますのでお任せください。
まつ毛の脱毛
抗がん剤治療ではまつ毛が抜けてしまう方もいます。まつ毛が脱毛すると、どうしても目の印象が薄れ「目が小さく見える」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
まつ毛がなければエクステをつけることも難しく、つけまつ毛は慣れが必要なため、上手につけられないとストレスに繋がるかもしれません。
そのような患者様には、目元の印象をはっきりさせるアイラインアートメイクをご提案しております。アイラインの位置にアートメイクを入れることで、まつ毛同士の隙間が埋まったように見えたり、本来まつ毛が生えている部分に色がついたりすることで、「まつ毛がない」という感じを軽減させることが可能です。
眉毛の傷跡
がんの手術や治療で眉毛に傷ができることはほとんどありませんが、怪我や事故などで眉毛に傷ができることはあります。深い傷を負った皮膚では毛穴が失われてしまい、その後毛が生えてこないケースは大変多いです。
当院では、眉毛に傷ができてしまった患者様にも眉毛アートメイクをおすすめしております。眉毛の傷跡が目立たなくなることで前向きな気持ちになったり、おしゃれを楽しんだりと、毎日をイキイキと過ごすことができるでしょう。
クレアージュのアピアランスケアの特徴
女性の薄毛治療を専門にするクレアージュでは、がん患者様が自分らしさを取り戻すためにアピアランスケアを取り入れております。ここからは、クレアージュのアピアランスケアについて紹介していきます。
7年間で来院者数は4倍に増加
これまでのアピアランスケアは、ウィッグや帽子を被る、スカーフを巻いて「カモフラージュ」することがほとんどでした。
しかし、頭髪治療で「自分の髪の毛を取り戻す」という選択肢が広く知られるようになり、クレアージュに来院されたがん患者様は2016年から2023年の間で4倍に増えております。
半数以上の患者様が乳がん罹患者
当院に発毛治療を目的として来られるがん患者様の中で、乳がん患者の割合は全体の57%を占めています。続いて子宮がんが多く、婦人科系のがんが上位を占めている状況です。
婦人科系のがんに使用する抗がん剤は女性ホルモンに影響を与えることが多く、脱毛を引き起こしやすくなるため、頭髪治療を希望される患者様が多いと考えられます。
特に、乳がん治療では抗がん剤の他にもホルモン剤が用いられ、髪の成長に必要なエストロゲンの分泌を抑制してしまうため、脱毛をさらに進行させてしまいます。
このように、婦人科系のがん治療を行うと高確率で脱毛が起こりやすくなるため、当院に来られる患者様の多くは乳がんや婦人科系のがん罹患者様が多くなっているのです。
治療開始時期について
一般的に、抗がん剤治療を始めてから2〜3週間後に脱毛が始まり、治療終了後3〜6週間ほどで髪が再生し始め、8ヶ月〜1年後には回復が見られるケースが多いです。
しかし、髪の太さや色、質が治療前と変わってしまうことも少なからずあり、中には回復が見られない方もいらっしゃいます。
頭皮治療の開始時期については、基本的に髪が再生し始める治療終了後を目安にしておりますが、主治医と相談しながらがん治療と並行して治療を進めていくこともあります。
がん治療と外見の変化について
がんの治療方法は、主に「手術」「放射線治療」「抗がん剤療法」の3つです。がんの種類や進行状況によってどの治療を選択するかが変わり、外見の変化にも大きく影響します。
1.手術
手術療法では、がん組織を物理的に切除します。がんの病巣だけでなく転移の可能性がある周囲の正常組織も含めて切除することが多いです。
例えば乳がんの場合、乳腺組織と転移が疑われるリンパ節なども切除しますが、がんを完全に切除できれば体内からがんを消失させることができ、根本治療を目指せます。
この場合の外見への影響は、乳房の一部または全体が切除されることがあげられます。
2.放射線療法
放射線療法は、高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を破壊する治療です。手術と同様局所的な治療となり、臓器を取り除くことなくがん部位の治療ができます。
放射線は特定の部位に照射され細胞の増殖を防ぐことができますが、正常な皮膚の細胞に対しても作用してしまうため、がんとは関係のない部分にまで副作用が生じる可能性があるのです。
外見への変化としては、放射線を照射した部位の皮膚に赤みややけどのような症状や、場合によっては脱毛が起こることもあります。
3.抗がん剤療法
抗がん剤療法は名前の通り薬を使用し、がんを治療したり進行を抑制したりする方法です。状況によっては、手術や放射線治療と併用されることもあります。
見た目の変化としては、抗がん剤の種類や使用量、治療の組み合わせ、患者様の状態によって程度は異なりますが、頭髪だけでなくまつ毛や眉毛など全身の体毛が抜けることも少なくありません。
がんやがん治療による外見の変化でお悩みの方は
クレアージュまでご相談ください
多くのがん患者様は、自分で調べたり医師から説明を受けたりすることで、脱毛についてある程度理解しているかもしれません。それでもやはり、実際に脱毛が始まると不安にかられ動揺される方がほとんどです。
脱毛による外見の変化にストレスを抱えるがん患者様にとって、ウィッグやスカーフでおしゃれをすることは素敵な選択ですが、「元の自分の姿に戻りたい」と思う方が多いのではないでしょうか。
そんな気持ちに寄り添い、患者様が自分らしく社会生活を続けられるよう、クレアージュではアピアランスケアの手段として、頭髪治療やメディカルアートメイクをご提供しております。
がんやその治療によって外見に変化が生じると、どうしても後ろ向きな気持ちになってしまいますし、簡単に受け入れられるものではありません。
そのような不安を感じている方は、自分らしさを取り戻し、これからも女性であることを心から楽しめるよう、ぜひ当院の無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。患者様のお悩みを親身になってお伺いし、お一人おひとりに適した治療をご提案させていただきます。