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ヘアライター佐藤友美の 人生は髪から変わる
秋は抜け毛の季節です
体の疲れと季節の変わり目。秋は髪が抜けやすい
ヘアライターのさとゆみです。
すっかり秋も深まってきました。おしゃれも楽しい季節なのですが、ヘアスタイル業界的には、この時期、「抜け毛が増えた」と悩むお客様にたくさん出会う季節でもあります。
秋に抜け毛が増えるのには、夏の間に受けた紫外線や頭皮の乾燥といった原因が考えられます。夏に受けたダメージが、秋になって出てくるのですよね。
紫外線だけではなく、夏バテすることで体調が整わなかった場合も、髪に影響します。前にも書きましたが、古来、髪は「血のあまり」と言われ、全身に血(活力)がいきわたったあとに、その「あまり」が、髪にいくといわれます。体の不調があれば、髪にも影響が出るというわけです。
また、季節の変わり目(とくに春と秋)は、髪の毛の生え変わりの時期でもあります。夏の疲れと、生え変わりの時期が重なることで、秋はよけい抜け毛が気になる時期になります。
こういった事情が重なるのが、秋です。ですから、この時期の抜け毛はそれほど心配しなくてもよいと思います。
ちなみに、髪は1日に80〜100本程度抜けると言われています。シャンプーだけでも抜けますし、日常生活の中でも自然と抜けていきます。では、シャンプーを控えたほうがいいのかというと、そういうわけではありません。
髪が抜けることによって、また、新しく健康的な髪が生えてくるわけですから、適切な量が自然と抜けているぶんには心配はありませんし、シャンプーで頭皮を健やかに保つことで元気な髪が生えてきやすくなります。
ちただ、やはり加齢によって、少しずつ頭皮の血行が悪くなるので、髪のボリュームは出にくくなります。そういうときの抜け毛は気になるものですよね。
そこで、今回は、家でもできる抜け毛対策についてお話します。
シャンプーは自分の頭皮に合ったものを
まず、自分の頭皮や髪質にあったシャンプーを選ぶことが大事です。といっても、自分で自分の頭皮や髪質を判断できる人はほとんどいないでしょうから、行きつけの美容院でプロのアドバイスをもらってください。
シャンプーをするときは、あまり熱いお湯をつかわないこと。
頭皮に爪をたてないことはもちろんですが、髪を両手でごしごしとこするように洗う「おがみ洗い」もNGですよ。
髪は濡れているときの摩擦に弱いので、シャンプーのときは「髪の毛を洗う」ではなく、「頭皮の汚れを落とす」くらいの気持ちで、洗うのがコツです。濡れたままの状態で放置したり、そのまま寝てしまったりすると、髪のダメージが進行してしまいます。髪を洗ったら、しっかり乾かして寝るようにしましょう。
最近では、寝ているときの髪の摩擦を減らすナイトキャップなども評判です。とくに髪の長い人などは、こういったグッズを使うと、髪がからまったり、こすれたりすることも減るので、ぜひ試してみてください。
髪は、眠りについてから数時間後のゴールデンタイムに生えてくると言われています。ですから、しっかり睡眠をとることも大事です。
女性美容師さんは若いうちから育毛剤を使っている
私の知り合いの女性美容師さんには、40代、50代でも、胸下の長さのスーパーロングをキープしている方が多いのですが、彼女たちに聞くと、30代の頃から頭皮用の美容液や育毛剤を使ってきたという人がずいぶん多いと感じます。
育毛剤というと、薄毛が気になってきてから使うものだと思う人も多いようですが、気になる前からケアをしておくと、抜け毛対策にもなります。
もちろん、最近抜け毛や薄毛が気になってきたという人には、ぜひ取り入れてもらえたらと思います。それでも改善しない場合は、専門のクリニックなどで相談してみましょう。
発毛治療は、早ければ早いほど効果が出やすいと聞きます。最近は、男性だけではなく、女性用の発毛クリニックも増えてきましたので、調べてみてくださいね。
ヘアライター 佐藤友美(さとゆみ)
日本初のヘアライター。 約20年のヘアライター人生で、約4万人、200万カットものヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。
歯切れのいい解説で、NHK「あさイチ」、MBS・TBS系「林先生が驚く 初耳学! 」などのテレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。現在、ESSEonline「ヘアの問題白黒つけます」やmi-mollet(ミモレ)「さとゆみの『ドラマな女たち』ヘア&メイクcheck」などを連載中。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。近著に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)。